24歳を目前に。
チャットレディを始めた。
というのも辞めようかな辞めようかなと思っていたバイトがトントン拍子に話が進み、あっけなく辞めることになり、クレジットカードの請求だけがエグいことになっていたからだ。
正直まあ働きたくはなかったですよ。
夏休み2ヶ月の全く働かない生活を経て、また牛丼を作り続ける生活なんてとてもじゃないけど考えられなかった。
忙しいと言えば忙しいけれど、週一くらいならバイトできるような忙しさ。
正直、バイト辞めようと思ってるんですけど、のLINEを送った時点で期待していたのは
「月一でもいいからとりあえず在籍しておけば?」というマネージャーの言葉。
それ前提で在籍していればそんなにシフト入らなくても罪悪感ないかな、と思っていた、
の、
だが…
私は完璧すぎる理由を送りつけてしまったのだろう。寝る暇もないくらい忙殺されている印象を受ける、完璧すぎる辞職理由を長々と述べてしまった。
恐ろしい、私の言い訳スキルの高さが本当に恐ろしい…
かくして簡単に辞められてしまった私の手元に残ったクレカと光熱費の請求書の山は、目を背けたくなるものであった。
不運にも授業の東南アジア行きの時期と被ってしまい、それは通常月のものとは格段の差があった…
これでは生活ができない。
とりあえずキャバクラの体入荒らしに行こうと考えたが、徒歩5分の近所で牛丼を作る仕事さえ億劫なのに、なぜ深夜に酒を飲みながらおっさんの機嫌を伺うことができようか。
私はとにかく家から出たくなかった。
そこで思いついたのがチャットレディだ。
ノンアダルト?アダルト?
かまわんかまわん、なんでもかまわん。
下ネタでもなんでも話してやろう。こたつに入りながらできる仕事なんだから、どこかのクソビッチ女子大生になりきって稼いでやるぞ。
生活がかかった私の決意は固かった。
早速登録、横浜に住むピチピチの21歳現役大学生になりきり、ネットで調べたモテるプロフィールを丸コピし、ゲロを吐きそうなほどのハートマークでマイページを飾り付けた。
狙い目はチャットレディと会えると勘違いしているモテない20代。「気になったのでメールしちゃいました(๑˃̵ᴗ˂̵)♡」とメールを送る。
しばし待つ…
釣れた!!!
すぐに電話に繋げる。テレフォンレディとも言うらしいが、メールよりテレフォンの方が格段に稼げる。
1時間、ノンアダルトな他愛ない話をして
時給は…4000円!!
よい!よい仕事だ!!
次の日、テレビ電話に挑戦してみると、私の顔がタイプだというもの好きの方に出会って1時間電話をし、
時給は…7000円!!
すごい!私なんかと話すためにその倍のお金を投資する懐の深さに完敗だ!!!!
たまに電話を繋げて声を聞いた瞬間切ってくる男もいてちょっと傷つくときもあるが、なんとも割のいい仕事だ…
これであと4ヶ月、なんとか生き永らえたい。
でもたまには外にも出よう。
健康のために。
うん、そうしよう。